生徒様のプライドを傷つけない
生徒様はパソコンのことがわからないという引け目がありますので、ちょっとした言葉の誤解で機嫌を損ねることがよくあります。
こちらは全然嫌味で言っているつもりはなくても『さっきも言いましたよ〜』『その質問は2回目ですね〜』などと軽く言ったとしても生徒様はすごく傷ついてしまいます。
インストラクターならどなたも普段から気をつけているとは思いますが、本当に大切なことですので書いておきました。
一、二回目の授業は特に失礼のないように注意する
一回目の授業は生徒様は緊張していますし、こちらへの信頼というものがありませんのでちょっとしたことで 生徒様は不安に思ってしまったり、気分を悪くされることが多くあります。
当教室ではできるだけ入会の受付をさせていただいたインストラクターが一回目の授業を担当するようにしています。 そうすることによって、生徒様が入会された目的・悩みなどを理解しているのでトラブルになりにくいのです。
生徒様のパソコンをできるだけ触らない
インストラクターは口で説明するのが面倒だと生徒様のパソコンを操作して、代わりにやってしまうインストラクターがいます。(以前の私がそうでした・・)
これは失礼なことだと思います。そんなに気にしない生徒様もいるとは思いますが、できるだけ言葉で説明するようにしてください。
『何度でも聞いてくださいね』といつも言うこと
生徒様は何度も質問するのは申し訳ないと思っている方が多いです。一度聞いたことも数分後にはまるっきり忘れてしまうことはよくあると思います。ご年配の生徒様も多数いらっしゃいます。 そこで一言『何度でも聞いてくださいね』ということはとても重要だと思います。
ほめる
もしも、生徒様の努力されている所を見つけたら、必ずほめてあげてください。媚を売るわけではありませんが、
生徒様の自分の努力の結果が出ていることが実感できるとモチベーションになります。
簡単にことではありますが、私は特に気をつけております。
生徒様のお名前を呼ぶこと
生徒様のお名前を呼ぶことで生徒様は『自分のことをちゃんと覚えてもらっている』→『お客として大切にされている』と感じるはずです。 意識してはそう思っていないかもしれませんが、無意識にそう思うはずです。
私は一回の授業の中で積極的にお名前を呼ぶようにしています。『○○さん、おはようございます。』『○○さん、なんかわからないところありませんか?』 などと言葉のはじめにお名前をつけています。
生徒様のお名前を覚えるためにもインストラクターは積極的にお名前を呼ぶべきです。
カラーのテキスト(教科書)を使う
私達はパソコン教室を始めた頃は白黒のテキストを使っておりました。文字が小さくて、今思うと使いにくいテキストでした。
現在は、写真が多くて、カラーで、文字の大きいテキストを使っておりますが、非常ににわかりやすくなりました。特にカラーであることは重要だと思います。色がついていたほうが断然記憶しやすくなります。
テキストに書かれているやり方でご指導する
同じテキストを使ってご指導させていただいているにもかかわらず、インストラクターによってご指導方法のクセがどうしても出てしまいます。
例えば、『コピー』→『貼り付け』のやり方はメニューバーから行う方法・ツールバーから行う方法・右クリックで行う方法・ショートカットキーで行う方法があります。
ご質問にお答えしたインストラクターによってやり方が違うと生徒様は混乱してしまいます。できるだけテキスト内で説明があったやり方に統一してご指導するべきだと思います。
イメージが沸くような例え話をする
『名前を付けて保存』と『上書き保存』の違いがわからない方には、ビデオテープに例えて説明させていただきます。
『先週のドラマが録画してあるビデオテープに今週のドラマを上から録画するのようなものが上書きですよ』
というような例え話でイメージが沸くようにしないと保存やコピーなどは理解しにくいことがあります。
ホワイトボードを使う
例え話をすることと同じような意味合いですが、言葉で説明するのではなくできるだけ何かに書いて説明してください。
言葉の説明だと本当にわかりにくいことが多いのです。それをホワイトボードに書くだけで格段にわかりやすくなります。
意識してゆっくりとお話しする
意外にインストラクターさんの話すスピードは早いものです。以前、市役所に依頼されてへ20名ほど受講生の前でお話させていただくことが ありましたが、自分ではかなりゆっくりと話しているつもりでも
『もっとゆっくりと説明してください』とよく言われました・・
自分ではゆっくりとお話をしているつもりでしょうが、それ以上にゆっくりとしたスピードで話してください。
ある程度進んだ方への対応
Word・Excelと一通り進んだ方に対して以前は、『もうある程度覚えられましたのでいかが致しましょう?』
とお聞きすることがありました。
この聞き方だと『では、そう卒業させてもらいます』という流れになりかねません。
今はどうしているかというと、
『次は○○に進まれてはいかがでしょうか?』『○○もしくは△△はいかがでしょうか?』
とこちらから提案して、生徒様に次はどうしようかと考えくてもいいようにすれば、
辞められないのではと思います。
ゆっくり覚えたものは長く記憶に残る
東大家庭教師が教える 頭が良くなる記憶法
という本に書いてあったことですが、一夜漬けで覚えたものは一日で忘れる、半年くらいかけて覚えたものは半年くらい記憶に残ると書いてありました。
そういう意味で何回も何回も繰り返し練習問題を行っていただくことって重要だと改めて感じました。